🌙 寝る前の短いお話・無料

トリシと歌う石

⏱️ 4 分で読めます💛 迷子になったとき
トリシと歌う石

トリシは、探検が好きです。その午後も、青いちょうちょを見つけて、あとを追いました。もう一ぴき見つけて、また追いました。ふと気がつくと、見たことのない森の中。

木は高くて、みんな同じに見えました。お日さまは、オレンジ色になりかけています。右をむいて、左をむいて。おうちがどっちか、もうわかりません。

トリシは、すわりこみました。小さな胸が、どきどき、どきどき、とても速く鳴ります。片目が、ちょっとうるみました。

「おちついて」と自分に言いました。「くびながおばさんが言ってた。迷子になったら、じっとして、息をするの」ゆっくり息をすって、そっとはいて、もう一回。どきどきが、ゆっくりになりました。

すると、聞こえました。とても小さな声で、ふううん、ふううん。石が歌う声です。

「歌う石だ!」とトリシ。「わたしの家のそばにいる石たち」でも、声は、あちこちから聞こえます。どっちへ行けばいいのでしょう。

トリシは、最初の石に近づきました。小さな灰色の石で、とても弱い声。「ふん」二つめは、少し大きな石。「ふうん」石は、ひとつ進むごとに、少しずつ、大きな声になりました。

「わかった!」とトリシ。「おうちに近いほど、声が大きくなるんだ!」足あとをたどるように、石をひとつずつたどっていきました。

一歩ごとに、空は暗くなって、星がともりました。でも、石の声は大きくなって、メロディーもはっきりしてきました。ねんねの歌でした。トリシは、とっくに知っていることに気がつきました。

花だんの前を通ると、花たちがこちらを向いて、「おやすみ、トリシ」とささやきました。トリシは、にっこりして、歩きつづけました。

と、前のほうに、あたたかい灯りが見えました。家の窓です。戸口には、くびながおばさんが、首をあちこちにのばして、さがしていました。

「トリシ!」「迷子になったけど、止まって、息をして、石をたどったの!」トリシは、かけよりました。くびながおばさんは、首でトリシをぎゅっとだきしめて、ぐるりと一周しました。

「誇らしいわ」とくびながおばさん。「迷子は、だれにでもあること。大事なのは、そのときどうするか、よ」

その夜、トリシは、窓を少し開けて眠りました。外では、石たちがねんねの歌を、ふううん、ふううん、とそっと歌っています。ここにいるよ、ここにいるよ、というように。トリシは、ぬくぬくと、眠りました。

Dogavios: 夢が命を照らす場所

🌙 明日の夜は、もっと大きな冒険

今日のお話は、めでたしめでたし。でも、Pigúiçaのいちばん大きな冒険は、ごくふつうの午後、庭にきらきら光る小さな玉があらわれたときに始まりました。その玉にさわると、Pigúiçaは犬のためにつくられた星、Dogaviosで目を覚ましました。そこでは、ひとことも言葉がわかりませんでした。

さて、Pigúiçaはそこで何に出会うのでしょう?

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💡 このお話が伝えること

迷子になったとき、走りまわるより、深呼吸して落ち着いて考えるほうが助けになります。帰り道を教えてくれる合図は、きっとどこかにあると、教えてくれるお話です。

💬 電気を消す前に、お話ししてみよう

  • 迷子になったと気づいて、トリシは最初になにをしたかな?
  • 石は、どうやってトリシが帰るのを助けたかな?
  • もし、自分がどこにいるかわからなくなったら、あなたはどうする?
トリシと歌う石

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