🌙 寝る前の短いお話・無料

ピギーサ、ボロータのおうちにおとまり

⏱️ 4 分で読めます💛 お泊まり
ピギーサ、ボロータのおうちにおとまり

「まくら、歯ブラシ、星のパジャマ」ピギーサは、前足の指でかぞえました。「ぜんぶ、リュックに入った!」一週間でいちばん待ちどおしい日です。はじめて、お友だちの家に泊まるのです。耳の長いバセットの、ボロータの家に。

午後は、お祭りみたいでした。ニーナとチコも来て、庭でかくれんぼ。雲のクッキーを食べて、クッションでお城を作りました。あまりに大きくて、チコは、中で二回も迷子になりました。

ボロータの庭には、広い切り株があって、その上に、星がいっぱい入った水晶玉がありました。木にぶらさがった星のかざりが、ゆれて、ちりんちりんと鳴っていました。

夕ごはんのあと、ボロータのおかあさんが、明かりを消しました。みんなは、ならべた布団にもぐりました。チコは、すぐ眠りました。足が、夢でぴくぴくしています。ニーナは、二分でうとうと。ボロータは、あくびを三回して、目を閉じました。

ピギーサだけが、おきていました。ふとんが、うちのとちがいます。天井も、ちがいます。家は、ちがう音を立てました。ぎいい。風も、ちがうふうに、カーテンをゆらしました。さああ。

胸が、きゅっとなりました。自分の家が恋しくなったのです。自分のブランケットのにおいも、自分のドアのきしむ音さえも。

「ボロータ」とピギーサはささやきました。「おきてる?」「いま、おきた」とボロータは、前足で目をこすりました。「どうしたの?」

「ぜんぶ、へんな感じなの。いやじゃないけど、ただ……ちがうの。うちが、恋しいのかも」ボロータは笑いませんでした。少し考えてから、言いました。

「わたしも、はじめて泊まったとき、そうだったよ。助けになったのは、家のものを持ってくること」

ピギーサは、思い出しました。リュックをあけて、いちばん底から、灰色の小石を出しました。おかあさんが、こっそり入れてくれた、歌う石です。前足でにぎると、石は、毎晩おなじ、ふううん、という子もり歌を、小さく歌いました。

部屋が、変わりました。ボロータの家に、ピギーサの家のかけらが、ちょっぴり入ったようでした。

「すてきね」とボロータは、頭をそっとくっつけました。「もういっかい、歌って?」石は、もう一度、歌いました。外では、水晶玉が、もっとたくさんの星でひかりました。聞いているみたいに。

ふたりは、ぴったり寄りそって、なにも言いませんでした。家の、ぎいいという音は、ただ、おやすみを言っているだけに聞こえました。風は、カーテンをなでているだけです。

ピギーサは、目を閉じました。ふううん、と小石が歌います。そして、ゆっくり、ゆっくり、ボロータの家での、はじめての夜は、ぐっすり眠れる夜になりました。

Dogavios: 夢が命を照らす場所

🌙 明日の夜は、もっと大きな冒険

今日のお話は、めでたしめでたし。でも、Pigúiçaのいちばん大きな冒険は、ごくふつうの午後、庭にきらきら光る小さな玉があらわれたときに始まりました。その玉にさわると、Pigúiçaは犬のためにつくられた星、Dogaviosで目を覚ましました。そこでは、ひとことも言葉がわかりませんでした。

さて、Pigúiçaはそこで何に出会うのでしょう?

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💡 このお話が伝えること

よその家のベッドに、とまどうのは自然なことです。家の大切なものを持っていき、恋しい気もちをことばにすると、子どもは安心してお泊まりの夜を過ごせます。

💬 電気を消す前に、お話ししてみよう

  • みんなが眠ったあと、ピギーサはどんな気もちになったかな?
  • ピギーサは、家からなにを持ってきて、安心できたかな?
  • お友だちの家に泊まるなら、リュックになにを入れる?
ピギーサ、ボロータのおうちにおとまり

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