🌙 寝る前の短いお話・無料

ほねをもっていったのは、だれ?

⏱️ 4 分で読めます💛 本当のことを話す
ほねをもっていったのは、だれ?

ぶーん。小さなハチが、まどの外をとんでいきました。ちょうどそのとき、フォフショがききました。「ピギーサ、ぼくのお気に入りのほね、見なかった? 長くて、はしっこがちょっとまがってるやつ」

ピギーサは、見ていました。ほんとうは、遊ぼうと思ってもちだして、庭のどこかにうめて、どこにうめたか、すっかりわすれてしまったのです。でも、はずかしくて言えませんでした。

だからピギーサは、ハチを見て、早口で言いました。「ハチ! ハチがもっていったの!」

フォフショは片方のまゆをあげました。ハチが? 大きな木のえだくらいあるほねを? でも、こう言っただけでした。「ふしぎだなあ。じゃあ、原っぱをさがしてみよう」

ふたりは森を歩いていきました。ピギーサは、ずっとだまったまま。小さなうそが、おなかの中でずっしりおもいのです。ポケットに石が入っているみたいに。こいぬにポケットがあればの話ですけれど。

原っぱで、思いがけないことがおきました。一ぴきのハチが、ほねをもってとんでいたのです! お米つぶくらいの、ちっちゃなほねでしたが、ほねはほねです。ふたりは口をあんぐりあけました。

「あっ、どろぼうだ!」近くにいたこいぬがさけびました。「ハチをつかまえろ!」べつの子もさけびます。かわいそうに、ハチはびっくりして、あっちへこっちへにげまわりました。

ピギーサのおなかが、きゅっといたくなりました。あのハチは、なにもわるいことをしていません。自分の小さなほねを、おうちにもって帰るところだっただけ。なのにみんな、ほねどろぼうだと思っている。わたしの小さなうそのせいで。

「まって!」ピギーサが言うと、みんなぴたりと止まりました。ピギーサは大きく息をすって、フォフショを見ました。「ハチじゃないの。わたしなの。ほねをもちだして、庭にうめて、どこだかわすれちゃったの。ごめんなさい、フォフショ」

フォフショは、ピギーサと同じ高さまで頭をさげました。「話してくれて、ありがとう。なくしたほねより見つけやすいもの、知ってる? みんなでいっしょにさがす、なくしたほねだよ」

ハチは、ピギーサの頭の上をくるりと一回まわりました。ありがとう、と言うみたいに。それから、自分の小さなほねをもって帰っていきました。

ふたりはおうちに帰って、庭じゅうをほりました。お花たちも手つだってくれます。「つめたい!」「ぬるい!」「あつい、あつい!」すみっこのマーガレットがさけびました。そこに、はしっこのまがったほねが、土だらけで出てきました。

その夜、ピギーサのこころは、かるく、かるくなっていました。見えない石は、もうどこかへ行ってしまいました。ピギーサはベッドでまるくなりました。鼻の先は、まだ庭の土のにおいがしています。

外では、あの小さなハチも、巣の中で自分のほねのとなりでねむっていました。ピギーサはゆっくりゆっくり目をとじて、朝までぐっすりねむりました。

Dogavios: 夢が命を照らす場所

🌙 明日の夜は、もっと大きな冒険

今日のお話は、めでたしめでたし。でも、Pigúiçaのいちばん大きな冒険は、ごくふつうの午後、庭にきらきら光る小さな玉があらわれたときに始まりました。その玉にさわると、Pigúiçaは犬のためにつくられた星、Dogaviosで目を覚ましました。そこでは、ひとことも言葉がわかりませんでした。

さて、Pigúiçaはそこで何に出会うのでしょう?

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💡 このお話が伝えること

小さなうそは、いじわるよりも、はずかしさから生まれることがほとんどです。子どもが本当のことを話してくれたら、まず「ありがとう」と伝えると、正直でいることの大切さが伝わります。

💬 電気を消す前に、お話ししてみよう

  • ピギーサは、どうして「ハチがもっていった」と言ったのかな?
  • みんながハチをつかまえようとしたとき、ピギーサはどんな気持ちだったかな?
  • 本当のことを話したあとって、どんな気持ちになるかな?
ほねをもっていったのは、だれ?

🖍️ あしたは、ぬりえをしよう

このお話にぴったりのピギーサのぬりえを、無料で印刷できます。あした色をぬりながら、きょうのお話を思いだしてね。

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